50+カンパニー

シングル以上、既婚未満のアラフィフ日記

手紙

会社帰りの空
今日の私の心模様にぴったりです

 

時々実家から荷物が届きます。メインは父の友人に分けて頂く豚肉。特別な飼育法で流通していません。その他に長年愛用しているお出汁、何故だかマーマレードジャムと高野豆腐が定番で、その時々に新聞の切り抜きや私サイズOKの通販雑誌、たまには小顔バンド(笑)など面白いものも入っています。あ!ぎんこに送ろう!と、50をとうに過ぎた娘に切り抜いたり取っておこうとする姿が目に浮かんで、心がじんわりします。

 

 

 

 

いつも送る前に受け取り可能日の確認電話があります。今回も「日曜日は在宅だよ」としっかり伝えていたのに、翌日にまた電話がありました。父からで、何やら声を潜めて「手紙入れてるから。一番上に置いているから最初に読んで」とだけ言って切ってしまいました。最近、母が認知症の症状でぼーっとしていると聞くし、心配性できっちりしている父はさぞかし疲れているだろうと想像に難くなく、思わせぶりな電話に心配と不安が押し寄せました。

 

 

そして今日、荷物が届きドキドキしながら手紙を開くと、見慣れた父の文字とズボンの絵が目に飛び込んできました。あれ?シリアスな内容ではないかも?!と直感し、やや拍子抜けしつつ読み進めると・・・

 

 

 

サイズが合うズボンがなく困っている。探してほしい。というものでした。

良かったよー、そんなのお安い御用だよー!

 

若かりし頃の父の写真を添えてみました ˙ᴥ˙

 

 

父は恰幅が良くまずサイズが無い。加えてポケットの数やフタ(ファスナーが良いとか、ボタンが良いとか)と言った機能の好みもあり全てを満たすものを見つけるのは至難の業。かつて母は今日こそは!と張り切って買いに行っていました。洋裁はプロ級ですので、何とか探し出したものを裾のお直しだけでなくウエスト出しや袖の長さの調整、隠しポケットを付けたり、ウエストを一部ゴムにしたりと手をかけて父を喜ばせていたものです。感心しきりで母も得意げでしたが、もはややる気がなく買いに行こうとすらしないそう。ちょっと寂しいな。

 

 

父は筋肉が落ちたのか、以前より小さくなりました。今はネットで情報収集も出来ますし、サイズ的には探しやすそうです。母のようには出来ませんが、裾のお直しくらいは出来るかな。

 

 

手紙には、梅干し仕事のことも書かれていました。

「土用干しは昨金曜日に終わりました。早朝、少し涼しいときに梅を一個一個裏返して3日間。このときは少し気分転換にもなりました。又、ビンに戻してしそと共に漬け、1~2年ののち、どんなになるのか楽しみです。」

 

 

 

母に変わってあれこれ立ち回る父の姿が目に浮かび、涙腺が少しゆるんでしまいました。

 

The good old days are now.

- Tom Clancy 

アメリカの小説家。

レッド・オクトーバーを追え』(父が一時ハマってたなー)