転職のお誘いに揺れる53歳
思いもよらず前職より転職のお誘いが舞い込みました。当時は派遣社員でしたが、正社員で来ないかと。
私が在籍した部署はその後人の出入りが激しく、いよいよ正社員を増やして安定化を図るのだそうです。
派遣社員の範疇とはいえ、業務を経験しているので全くのイチからではないし、当然、皆さんと面識もあるわけで。
150年の歴史があり、業界上位の安定したグローバル企業。北欧の会社らしく、シンプルで温かみのあるオフィスインテリア。安定性、待遇・設備の面でも申し分ありません。そして定年が65歳。
今の会社は60歳で再雇用制度はあるものの、給与額も変わるし通勤時間も倍。在宅勤務も無い。
ちょうど「定年後」の収入や暮らしがアタマをよぎり始めたこのタイミング。。。
これは千載一遇のチャンスではないか!と心臓がバクバクしました。
しかし当然ながら厳しさも分かっています。
マネージャー職でなくても、アタマの良い他部署のマネージャー達と渡り合わなければいけないでしょう。グローバルに強く成果を求められるでしょう。実行力や精神的なタフさがないと務まらないのは明らか。
それ相応の努力と消耗を覚悟するか、挑戦しないで後悔するかもしれないリスクを取るのか。。。
何日も悶々としました。
色んなことを考えていると、ふと「誰といたいか」がよぎりました。条件面では断然転職だし、常識的できちんとされた方々、ヘンな人はいません。だけど今の会社の人たちの屈託のない笑顔が次々と浮かび、あゝと思ったのでした。
結果、、、
挑戦しない事を選択しました。
そもそも私の実力以上。必死になって疲弊するのはもう違う。
前向きな守りの選択ですけれど、チャレンジしない自分に、歳を取ったなぁとしみじみ思いました。
それにしてもお声をかけて頂いて光栄。
いい夢見させて頂きました・・・ありがとうございます。
I've learned that whenever I deceide something with an open heart, I usually make the right decision.
- Maya Angelou