50+カンパニー

シングル以上、既婚未満のアラフィフ日記

喜ばせごっこ

中学校時代の仲良し5人組。

当時は笑いすぎで「腰が砕けるー、助けてー」と抱腹絶倒の日々。まさに「箸が転げてもおかしい」お年頃を素直に共に生きました。今ではピアニストで大学客員教授、大手ゼネコンから50手前で独立起業した設計士、30歳で銀行を退職、学び直して管理栄養士、医療事務一筋のエキスパートと、それぞれの道で奮闘中です。

 

 

ピアニストのKちゃんがYoutubeに1曲アップしたようで、グループラインに「見たよー」のメッセージ。

管理栄養士のYちゃんからです。それからやり取りがしばらく続いたのですが、子供の頃の友人は何も身構えることなくいられるし、皆優しいから本当に心地よい。

 

その中で「Kちゃんのピアノ、生で聴きたいなー。施設にいる叔母にも聴かせたい。慰問で来てくれたら嬉しいな」というY ちゃんのリクエストに「もちろんよー!楽器さえあれば何処でも行くよ」。

 

そういう活動が出来るKちゃんが心から羨ましいと思いました。

 

20代からFoster Parentに参加したり、マクドナルド・ハウスでボランティアをしていた時期もありました。本当はその場でパッと笑顔になる事、(例えばシニア施設でメイクやヘアカットするとか、小児入院施設でマジックなど?)が出来たら理想的だけど、あいにくそんな技術は無く、、、 なぜだかずっとずっと、憧れがあるのです。

 

 

グループラインのやり取りがひと段落してぼんやりネットを見ていたら、俳優の杏さんが「パリで大物と路上ライブ」とあり誰だろう?と見てみると、戸田恵子さんと弾き語りをしたYoutubeが貼られていました。

普段はそこで終わりですがなぜかYoutubeをクリックし、杏さんの真っ直ぐで力強い美声に見入ってしまいました。

3曲目の「アンパンマンのマーチ」は戸田恵子さんがメインで歌われているにも関わらず、やたらと杏さんの歌声が心に響いて仕方ない。私も歌ってみたくなり、そもそもアンパンマンのマーチをまともに聞いた事がなかったと検索したところ、歌詞に釘付けになりました。

 

 

アンパンマンのマーチ

そうだ うれしいんだ いきる よろこび
たとえ むねの きずが いたんでも

 

なんの ために うまれて なにを して いきるのか
こたえられない なんて そんなのは いやだ!
いまを いきる ことで あつい こころ もえる
だから きみは いくんだ ほほえんで

 

そうだ うれしいんだ いきる よろこび
たとえ むねの きずが いたんでも

ああ アンパンマン やさしい きみは
いけ! みんなの ゆめ まもるため

 

なにが きみの しあわせ なにをして よろこぶ
わからないまま おわる そんなのは いやだ!
わすれないで ゆめを こぼさないで なみだ
だから きみは とぶんだ どこまでも

 

そうだ おそれないで みんなの ために
あいと ゆうき だけが ともだちさ
ああ アンパンマン やさしい きみは
いけ! みんなの ゆめ まもるため

 

ときは はやく すぎる ひかる ほしは きえる
だから きみは いくんだ ほほえんで

 

そうだ うれしいんだ いきる よろこび
たとえ どんな てきが あいてでも
ああ アンパンマン やさしい きみは
いけ! みんなの ゆめ まもるため

 

 

作詞は著者のやなせたかしさんで、戦争体験からの人生訓が盛り込まれているのだそうです。

 

人間が一番うれしいことはなんだろう? 長い間、ぼくは考えてきた。そして結局、人が一番うれしいのは、人をよろこばせることだということがわかりました。実に単純なことです。ひとはひとをよろこばせることが一番うれしい――

 

 

そして「人生は喜ばせごっこ」だとおっしゃっています。深く共感しました。

 

 

何気なく過ぎていく毎日。無難な事はこれ以上ない幸せで感謝しかないけれど、どこかイチ人間として心の渇きを感じる事も。その源泉はここなのね。

メイクやマジックは出来ないから、せめて人をホッとさせる会話や態度に努めていこうと思いました。

 

 

強いからヒーローなんじゃない。

喜ばせるからヒーローなんだ。

 

心と心がふれあって、なんにもいわずにわかること、ただそれだけのよろこびが、人生至上の幸福さ

- やなせたかし

 

こども本の森 神戸にて
「そうだ。みんないっしょにおよぐんだ。海でいちばん大きな魚のふりをして」
「ぼくが、目になろう」~スイミー