50+カンパニー

シングル以上、既婚未満のアラフィフ日記

犬の日によせて

今日は11月1日。ワン・ワン・ワンにかけて犬の日なのだそうです。

 

 

愛犬ミニ太は2001年生まれのロングコートチワワ

2020年クリスマスの日にサンタになって次の任務に向かいました。19歳。病院でも「最高齢だよ」と感心されていたし皆に大往生だねと言われるけれど、どこかで「永遠なはず」と今でも姿を探してしまいます。何か欠けているような感覚がずっと続いています。

 

 

ハーネスがきちんとついてないね ( ´艸`)

 

 

ミニ太は私にとって初めてのワンコ。迎え入れたのが偶然にも離婚後間もなくのタイミングで、アトピーや悩みグセのある私の心を十分すぎるほど癒し、満たしてくれました。

 

 

18歳になった頃から目が白く濁ってきてシニア感が出ましたが、童顔で16や17歳でも「赤ちゃんですか」と聞かれることが多々ありました。脳内メーカーは「食」が埋め尽くして真ん中にポツンと「寝」がある見事な配置。その通り食いしん坊で、なんでも喜んで食べてくれました。大人になって外科関連でおせわになりましたが、それ以外で病院に行くことはほとんどなく、稀にあったとすればおなかを壊した時くらいでした。

 

17歳のころ

 

大切に大切に育てたつもりだけれど、こうしておけばよかった、という懺悔の気持ちはぬぐえません。永遠とはいかなくても、20歳は超えられたと思うのです。

 

 

大きな反省点は2つ。

 

①歯磨きの習慣をつけることができなかった

 

本や病院の先生からも、歯磨きの大切さは知らされていたと思うのですが、なぜだか習慣化できませんでした。歯ブラシや指サック式、クロス(指に巻き付ける)式、お水に混ぜるタイプ、歯磨きガムと色々チャレンジした記憶はあるのですが・・・。

中年期以降に大きな歯石が出来てしまい、取りたいと思った頃には年齢に対する全身麻酔のリスクと天秤にかけることになり、ついには手を付けることができませんでした。

歯周病とは言われなかったけど、口腔ケアは今でこそ常識。後半2~3ヶ月ほど、くるくる回る認知症のような症状があり、きちんと歯磨きできていれば防げたのではないだろうかと思っています。

 

 

②おデブちゃんになった

 

11歳の時に前十字靭帯断裂を経験しました。

日によってケンケン歩きをするようになり、あちこちの病院に連れて行きましたがどこも「加齢と肥満」以上のコメントはありませんでした。確かにぽっちゃり気味だけど、「肥満」というワードはしっくりこず頭に入ってきませんでした。ケンケン歩きの頻度が高くなり、藁をもすがる思いで針治療の病院に連れて行ったところ、紹介状がないと受診できない高度二次診療病院(ネオベッツVRセンター)をご紹介いただき、こちらでは先生が触診するとすぐに「前十字靭帯断裂」と診断されました。

「手術になるけど、その前にダイエットしてみましょう」の言葉に初めてガツンと体重過多を受け入れることが出来ました。なぜ町医者は靭帯断裂とわからなかったのか!としばらく憤っていましたが、原因の「肥満」はどの医者も言われていたなと振り返り、痛い期間を延ばしてしまったと反省。

 

その後、ダイエットの成果とその期間中に”サポートする筋”のようなものが出来ていたらしく(記憶があいまいです・・・)手術に至らずホッとして大泣きしました。

 

 

 

後年、17歳で会陰ヘルニアと18歳からお散歩は車いすになりました。

会陰ヘルニアは去勢手術を済ませていると本来ならないのだそうですが、ミニ太は右のお尻の筋肉がペラペラになっていて発症しているとのことでした。

右側といえば、前十字靭帯が切れた脚です。ダイエット後、走り回るまでなっていたけど、すっかり元通りではなかった。多少左足でかばっていたのでしょう・・・。それからは便をやわらかくする「ラクツロース」を服用することになりました。

 

お散歩の車いすは、まず15歳からどことなく歩くバランスが不安定に感じるときがあり、私たちも敏感になっていたので、ミスターDが「KRKB-M1」を開発!

(ケーアールケービーエムワン=小型老犬介助バンド・ミニちゃんONE)

ミスターDのマフラーに穴をあけ、足を通すゴムをつけて装着。軽く引き上げながら歩かせるというものですが、これがナイスな代物で、一時期本気で商品化を考えていたほどです。

 

ミニ太もご機嫌さんでスイスイ歩いていましたが、18歳の後半になると引き上げる力とミニ太の重心のバランスが取りにくくなり、車いすに移行することにしました。

 

車椅子は大阪の「スリーピー」さんに作っていただきました。丁寧かつ明るく対応いただいて、悲壮感の塊だった私は希望と元気をいただきました。

(ちなみにそれぞれの家庭の様々な対処法を見てこられた中で「KRKB-M1が最も良い!」とお褒めの言葉をいただいたのも付け加えておきます。)

 

f:id:ginko50plus:20221103222710j:image

 

 

車椅子は身体全体を預けることが出来るので、ミニ太も楽そうでした。後ろの脚力が低下するにつれ前足で漕ぐようになったのですが、歩きたいという気持ちが全身から表れていて、本当に最後まで一生懸命な姿に生きる姿を教えてもらいました。(あ・・・涙が)

 

 

後年の問題は前十字靭帯断裂に至った体重オーバーが出発点でした。もっと意識を高く持っていたら、おやつの量も可愛さにほだされず自分を律することが出来ていたらと悔まれて仕方ありません。

 

 

 

犬の日によせて、ミニ太へ

ごめんね・・・

そして私たちのところに来てくれた奇跡と全てのことに心からありがとう