50+カンパニー

シングル以上、既婚未満のアラフィフ日記

安心してね

昨日、12月中旬からお里帰りしていたインド人の同僚が、およそ1ヶ月ぶりに出社してきました。お土産話しを聞きたかったけど時間が無くおあずけ。でもすっかりリフレッシュ、パワーチャージしたのは表情から一目瞭然でした。

 

彼女は立派な大学生2人のお母さん。ご主人もインドの方です。去年の夏にも家族で帰省しましたが、12月は一人で帰省。インドでお母さんに思う存分甘えるんだと大変楽しみにしていました。

妻や母という役割から一切離れて、娘として過ごす。しかも1ヶ月弱。こんなシアワセな事ってあるかしらと私もポッと温かい気持ちでした。

 

いよいよ休みに入る前日に準備は整ったか聞くと、2日後に出発だが翌日は食事の作り置きや荷作りでいっぱいいっぱい、だけどネイルにも行かなくては。どうしよう、、とかなり焦っていました。

普段ネイルをしない彼女。いつも身だしなみに気をつけてきちんとしているから、行かなくて良いんじゃない?と言うと「きれいにして行かないと、お母さんが心配するから行きたいの」と言いました。

 

義務や責任?で出たものでないのは間違えありません。彼女の性格からして、純粋に親を少しでも多く安心させたいという気持ちから出た言葉。

上手く言えないけど私の琴線に触れたというか、その言葉がずっと頭に残っていました。

 

 

 

福岡・大濠公園の夕日

 

「ぎんこが幸せだったらそれで良いよ」

何して欲しい?と聞くと、決まって返される言葉。いつまでも身を固めず、遠く離れた所に住む娘に色々言いたいこと、聞きたいこともあるでしょう。だけどこうして大きく包んでくれて、親とはそういうものかしらと思ってみると、切ないやら、ひたすらに申し訳ないやら、でも私なりにはささやかだけど幸せで、応えているよと真っ直ぐ立っていられるような。ただもはや親というものになれない私は、自分がそれを言うことはないのかと思うとちょっと残念。上手く言えない。。

 

 

 

 彼女の綺麗に整えられた小さな爪は、異国の地でも豊かに幸せに暮らしているよのメッセージ。

彼女自身が母だからこそ、全てを削ぎ落とした親としての願いが分かり、言葉以外の方法でひとつでも多く、幸せよ安心してねと伝えているのかな。

 

彼女の姿にネイルのことを思い出し、そんなことを考えてしまいました。

 

 

 Motherhood has a very humanizing effect. Everything gets reduced to essentials.

-Meryl Streep